夏野菜が出回る季節、効率良く野菜の栄養を摂る方法は?

健やかな身体作りのために、厚生労働省が推奨している1日の野菜の摂取量は、約350gです。なんとか1日~2日程度はクリアできても、毎日目標摂取量をクリアするというのは至難の技です。効率良く野菜の栄養を摂るにはどのようにすれば良いのでしょうか?栄養を摂取するヒントをご紹介します。日々の生活の参考にしてみてくださいね。

野菜が高騰すると摂取の難易度がますます上がる

厚生労働省が推奨している1日350gの野菜というのは、どのくらいの分量だか想像がつきますか?夏野菜で換算すると、トマト大丸ごと1個、キュウリ丸ごと1本、ナス丸ごと1個、ピーマン大丸ごと1個、枝豆3房程度になります。

夏野菜は太陽をたくさん浴びて冬よりも成長スピードが早く、価格も安定しやすい傾向にあります。しかし、近年では気象の変動が大きく、夏野菜と言っても年によってはかなりの不作で、価格が高騰するというのも珍しくありません。料理のレパートリーや飽き、手間などの理由で野菜を一定量毎日摂取するのは至難の業ですが、価格が高騰すると、家計にも直接的な影響が出て、ますます野菜の摂取が難しくなってしまいがちです。

野菜を摂るとはどういうこと?

厚生労働省が野菜の摂取を呼びかけていますが、その理由をきちんと理解しているという人はあまり多くはありません。野菜には、ビタミンやミネラル、食物繊維など体のバランスを整える栄養成分がたくさん含まれています。これらの栄養素は、健康の維持や増進に不可欠で、きちんと摂取することで糖尿病や高血圧、高脂血症などのような生活習慣病の予防に役立ちます。

ほかにも、野菜に含まれる成分が複合的に動脈硬化やがんの予防にも役立つことが分かってきています。病気の予防や健康的な体作りは、1日で完成できるものではありません。野菜の摂取は毎日続けることがとても重要です。

野菜を効率良く摂る方法は?

野菜を摂らなければならないということが分かったところで、どのようにすれば野菜が効率良く摂取できるのだろうと思う人も多いのではないでしょうか。効率良く野菜を摂取する方法をいくつかピックアップしてご紹介します。

野菜ジュースで摂る

野菜不足を補うために、市販の野菜ジュースを飲んでいるという方も少なくありません。たしかに、野菜ジュースは野菜不足を補うことができますが、商品によっては多量の砂糖が使用されていたり、加熱処理で野菜の大切な栄養が破壊されてしまっているケースがあります。野菜は補充できても、カロリーオーバーになっていては本末転倒です。野菜ジュースを選ぶときには、成分や製法をきちんとチェックすることがポイントです。

野菜スープで補う

野菜のビタミンやミネラルは水溶性で熱に弱いものが多く、加熱することで野菜の外へ排出されていしまったり、効率良く摂取できないというケースが多くあります。生野菜をそのまま食べると、そのような心配は不要ですが、かさが高いため大量に食べることが難しくなります。

そこでおすすめの摂取法が「野菜スープ」です。スープに溶け出たビタミンもしっかりと摂取することができておすすめです。基本の野菜スープを作り、煮ものやカレーなどに応用すると、食べ飽きることも少ないでしょう。

【濃厚野菜スープ】
(材料)
玉ねぎ、にんじん、じゃがいも、キャベツの葉、れんこん、しめじ、にんにく、トマト(野菜は好みの量で調整を)、コンソメ、水少々、
(作り方)
1.にんにくは皮をむいて芯を取り除き、みじん切りに
2.玉ねぎ、じゃがいも、にんじん、れんこんは皮をむき、3cm角の大きさに角切りに。しめじは株元を切り落とし、ほぐす。キャベツは1口大にカット。
3.深めの鍋にオリーブオイル少々とにんにくを入れて炒め、香りが立ったら野菜を加える。
4.水少々と砕いたコンソメを入れてフタをして弱火で煮る

青汁で手軽に補給

野菜を手軽に補給できるおすすめの方法に、青汁があります。青汁といえば、一時期は飲みづらさを訴える人も多くいましたが、最近では、飲みやすさにこだわったおいしい青汁が増えてきています。

青汁に使用される大麦若葉やよもぎのような素材には、夏野菜と同じようにビタミンや食物繊維が豊富に含まれています。葉酸や鉄分、カリウム、カルシウム、マグネシウムなど、日々の食事で不足しがちな栄養がたくさん含まれているのも、大きな特徴の1つです。

ひとくちに青汁といっても、どれでも良いというわけではありません。野菜と同じように、必要な栄養をきちんと摂取するためには、毎日続けることが重要になります。毎日口にするものであれば、しっかりとした生産体制や、安全性にこだわって商品を選ぶことをおすすめします。味わいもごくシンプルなものにすると、アレンジしやすくおすすめです。

厚生労働省が推奨する野菜1日350gの目安に、青汁を活用することはほかにもさまざまなメリットが挙げられます。前述したように、気候によって価格が変動しやすいのが生野菜ですが、青汁の場合はそういった心配が不要です。野菜スープのように面倒な調理が不要で、時短になります。粉末タイプであれば、どこでも手軽に青汁が飲めるというのも、長く続ける上で大きなポイントになります。

青汁を上手に活用して野菜不足を補おう

野菜の摂取が必要とされるのには、野菜に含まれる栄養をしっかりと摂り、健康効果を期待するためです。野菜に含まれている栄養成分を効率良く摂取するには、青汁がおすすめです。青汁には、日々の食事で不足しがちな栄養成分がバランスよく含まれています。どこでも手軽に飲めるタイプを選べば、続けやすさにもつながります。青汁を上手に活用して、野菜不足を補い健やかな身体作りを目指しましょう。

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