次世代型コラーゲン、トリペプチドコラーゲンの効果とは?

「コラーゲン」と言えば、肌にハリをつくる美肌に欠かせない成分ということは有名ですね。 しかし、化粧品や食品などでコラーゲンを摂取しても効果がないという説も多くのところで言われています。

そこで、美容業界の研究・実験によって最近登場したのがトリペプチドコラーゲンです。今回はこのトリペプチドコラーゲンについてみていきましょう。

トリペプチドコラーゲンとは

加齢によって体内の新陳代謝が遅くなることで、身体のいろいろな部分に老化症状が現れます。老化によって骨が弱くなったり関節痛が起こることが知られていますね。

当然肌にも老化が現れるため、いくつになってもキレイでいたい!という人たちの永遠の課題となっています。

そこで、このような老化に「トリペプチドコラーゲン」が有効という説があります。

トリペプチドコラーゲンは臨床的にも効果が認められている、アミノ酸3個から構成されているコラーゲンの最小ユニットです。

このトリペプチドコラーゲンは普通のコラーゲンよりも皮膚・骨・軟骨・腱などによく届くことが最近の研究で明らかになました。

トリペプチドコラーゲンを摂取することで体に素早く吸収されて、

・関節や軟骨を丈夫にする
・骨を丈夫にする機能を高める
・美容や健康の維持

といった効果が期待できます。

トリペプチドコラーゲンの分子量について

化粧品や食べ物・サプリなどで配合されるトリペプチドコラーゲンが、普通のコラーゲンよりも身体に効果が期待できるのは、「分子量が小さいため」です。

まず、普通のコラーゲンというのは3重のらせん構造になっています。この場合、1分子あたりのアミノ酸は約3000個です。

トリペプチドコラーゲンの1分子あたりのアミノ酸は3個で、これはコラーゲンの最小ユニットです。

要するに、肌にコラーゲンが入るとき、塊が大きいものより小さいもののほうが肌に吸収されやすいというイメージです。
このため、食べたり飲んだりして吸収するトリペプチドコラーゲンは、コラーゲンの吸収がしやすいということです。その吸収量は当然、これまでのコラーゲンペサプリや化粧品を上回る効率になります。

コラーゲンが分解されるから摂取しても意味ないって本当?

「美肌にはコラーゲン!」ということで、最近はコラーゲンが含まれているという化粧品や食品、サプリメントなどが販売されていますね。

それなら私も!といってコラーゲンサプリなんかを購入する人も多いでしょう。

しかし、ネットなどで「コラーゲンはそのまま摂取しても意味ない」という話を聞いたことがないでしょうか?

では、最近のコラーゲン摂取の研究をみていきましょう。

経口摂取して体内に消化したコラーゲンに含まれる「ヒドロキシプロリン」の血中の移行は、分解されたコラーゲンペプチドで近年解明されてきました。

ほかにも、アミノ酸まで分解されていない17のペプチドが、血液中や皮膚に到達していたことが確認されています。

2012年、問題のコラーゲンを食べて美肌や関節に効果が現れるかはどうかの科学的知見は「分からない」という見解を、国立健康・栄養研究所が示しています。

2016年からは、消費者庁の機能性表示食品制度で、その科学的根拠から「膝関節が気になる人に」という表示が認められました。

2019年、皮膚のダメージの回復・老化対策に効果があるという予備的結果を示した試験がありました。

「結局どっちなの?」という感じがしますが、ちょっと前まではまったく意味がないという説もあったコラーゲン摂取ですが、最近では「多少は効果があるかも」というデータが出てきているようです。

トリペプチドコラーゲンが線維芽細胞をイキイキさせる

最近登場した「トリペプチドコラーゲン」は、線維芽細胞をイキイキさせる効果があるとされています。

トリペプチドコラーゲンが配合されているサプリメントを飲むと、トリペプチドが体内によく吸収されて、コラーゲンと関係が深い肌・骨・関節・腱・血管などの組織に届いて、それらの組織を構成している細胞を活性化します。

イキイキとなった細胞は、コラーゲンとヒアルロン酸を作る能力が高くなります。

美肌の土台になるコラーゲンとヒアルロン酸は、肌の真皮層にある線維芽細胞から生み出されますが、トリペプチドコラーゲンはこの細胞に「コラーゲンやヒアルロン酸を作ってほしい!がんばって!」とはたらきかけるので、こうして新しいコラーゲン・ヒアルロン酸が作られる、というメカニズムです。

実際に、研究の結果でもトリペプチドが入ったコラーゲンを摂取すると、血中に多くのトリペプチドが確認されました。

また、最近は機能性の研究が進んで注目されている「ジペプチド」でも、トリペプチドコラーゲンの方が従来のコラーゲンより多く吸収していることが判明しています。

2005年に動物園の依頼を受け、加齢から動きが遅くなったアフリカゾウにトリペプチドコラーゲンを与え続けたら、その半年後に元気になって遊ぶようになりました。 この出来事は全国のニュースとなって大きな注目を集めています。

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