口臭には何が効く?注目を集めるマスティックとは

人に近づいて話をするとき、自分や相手の口臭が気になったことはありませんか?注意したいのは、他人の口臭には気がつきやすいけれど、自分の口臭には気がつきにくいという点です。あなたも知らず知らずのうちに、近くの誰かに不快な思いをさせてしまっているかもしれません。口臭の原因や予防対策、自分で口臭をチェックする方法などをご紹介します。

口臭の原因は何?

ニンニクやアルコールを摂取したあとは口臭が強くなりがちなので、口臭=食べものの臭いだと思っている人も少なくありません。しかし、口臭は食べたものの臭いだけが関係しているわけではありません。

口臭は、口の中にいる細菌が食べもののカスや剥がれおちた粘膜の中に含まれるたんぱく質を分解するときに発生させる「ガス」が原因になっていることが大半です。生理的に誰にでも、ある程度の口臭があるのが普通です。しかし唾液のもつ、口の中を自浄する力によって、相手に不快な気持ちにさせるほど口臭が強くなることはありません。一般的には、ホルモンバランスの乱れや緊張、睡眠などで唾液の分泌が減ったときに、口臭が強くなる傾向があります。

ニンニクやニラ、アルコールなどを摂取したあとに口臭がきつくなるのは、食べものを消化したあと、血液中に臭いの成分が移行し、呼吸を通して口や鼻から外へ出ることが関係しています。ほかにも、口内炎やのどの炎症、蓄膿症なども口臭の原因になることがあります。

自分でできる!口臭をチェックする方法は?

自分の口臭が相手に不快な思いをさせていないか、気になるときがありますよね。そんなときには、口臭のセルフチェックをしてみましょう。いくつか、簡単にできる口臭のチェック方法をご紹介します。

ポリ袋2つで口臭チェック

ポリ袋を2つ準備し、1つには空気を入れて口を縛り、もう1つには息を吐いて口を縛ります。30秒程度経過したら、まずは1つめの空気の臭いを嗅ぎ、次に自分の息を吐き入れた方の臭いを嗅ぐと、自分の息の臭いを確認することができます。

ティッシュについた舌の臭いをチェック

ティッシュを1枚用意し、半分にしながら4回折りたたみます。舌にたたんだティッシュを当てて、上から下に5回なぞります。ティッシュをそのまま放置し、2分後臭いを嗅ぐとチェックできます。

唾液の臭いで口臭チェック

唾液の臭いから口臭をチェックすることもできます。片方の手の甲を少し舐めます。唾液は拭き取らずにしばらくそのままにしておき、舐めていないほうの手の甲を嗅ぎます。次に舐めたほうの手の甲を嗅ぐことで、自分の唾液、口臭の臭いをチェックすることができます。

不快な口臭への対策は?

不快な口臭を予防するには、いくつかの対策を併用することがおすすめです。口臭を予防する方法をご紹介します。口臭が気になる人は、参考にしてみてください。

唾液の分泌をさまたげない

前述したように、不快な口臭の主な原因は、細菌が発生させるガスによるものです。口臭を予防するには、正常通り唾液が分泌するように、日ごろからホルモンのバランスを整えておくことが大切です。

ドライマウスといって、口の中が乾燥している状態が続くと、唾液が分泌されにくくなります。こまめに水分を摂取したり、口呼吸をやめるなど口の中が乾燥しないように努めましょう。

臭いの強いものを食べたあとはエチケット用品を活用

臭いの強いものを食べたあと、血液中の臭い成分が呼吸の度に現れるというときは、口臭を改善するエチケット用品やガムなどを活用してみましょう。人に会う前日は、臭いの残るものやアルコールの摂取を控えるというのもおすすめです。

丁寧な歯みがきと歯科治療

歯の隙間や舌に食べかすが溜まると、歯や舌が細菌の温床になりがちです。歯茎をゴシゴシと力を一杯入れてこすったり、歯ブラシで舌をゴリゴリとこすってしまっては、傷が付きかえって食べかすが溜まってしまうことがあります。歯ブラシだけでなく、フロスや舌専用のブラシを用いて、適切に歯みがきを行いましょう。歯周病や虫歯になってしまっている場合は、早めに歯科治療を受けることが大切です。

注目を集めるマスティック

最近、口臭や虫歯対策として注目を集めているのが「マスティック」を使用した対策です。マスティックとは植物の名前で、ギリシャのヒオス島のみに生育するウルシ科の低木です。

マスティックは殺菌力に優れているとされ、昔はミイラの保存にも使われていました。古代ギリシャ時代から現地では、この木の樹液を口腔衛生を保つためにも使用されてきました。最近では、マスティックのもつ効果1つとして、ピロリ菌への効果や抗がん作用などの研究も進められています。話題性の高い成分で、現在でもギリシャ旅行のお土産として大変人気があります。

マスティックはそのまま噛むと、独特の苦みと爽やかな風味が口に広がります。歯周病などの口腔疾患の予防や、口臭を抑えるなどの効果が期待され、世界中で歯みがき粉の成分として採用されています。マスティックは、口臭を一時的に押さえるだけでなく、原因菌を減らすことに直接関与することができます。マスティックを活用すれば単に歯みがきをするよりも、口臭予防に効果が高いと言えるでしょう。歯磨き粉やガムなどの成分としてマスティックを活用した商品が増えています。口臭が気になる方は試してみても良いかもしれません。

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