良く聞く高脂血症ってなあに?

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高脂血症とは?

高脂血症とは、血液中のコレステロールや中性脂肪が多くなりすぎる病気のことを指します。最近では、脂質異常症と名前を変えて呼ばれることも増えてきています。この病気を引き起こす原因は、肉類に偏ったり油分が多すぎたりといった食生活の乱れや、アルコールの過剰摂取、運動不足など生活習慣の乱れによるものが多数です。
日本古来の食生活や生活スタイルは、高脂血症とは程遠いものでした。しかし食の欧米化と和食離れが進んだこと、さらに交通網の発達や便利な発明品により日常の運動量が減ったこと で、この病気が日本人にとって身近なものとなってしまいました。高脂血症により疲れやすさなどを引き起こすこともありますが、そのほとんどは無自覚なものです。しかし放置しておくと糖尿病や動脈硬化といったより深刻な病気につながってしまう恐れがあり注意が必要です。

どんな人がなりやすいの?

体質や生活習慣を振り返ることで、自分が高脂血症になりやすいタイプかどうかを知ることができます。
まず遺伝的にかかりやすい「家族性脂質異常症」という病気が、日本人では約500人に1人の割合で存在するため、家族に高脂血症や動脈硬化の人がいる場合には、自分も罹患するリスクが通常より高いと注意した方がよいでしょう。
さらに現在肥満体型の人や糖尿病・腎臓疾患のある人は、それらの二次的な症状として高脂血症を発生することがあります。しかし遺伝的な場合も、二次的症状の場合も、生活習慣に気をつけることで罹患の可能性を減らすことが可能です。次に生活習慣によるリスクについてですが、日常的にお酒を飲む・肉や脂の摂取量が多い・甘いものや乳製品を好むなどの特徴があてはまるという人は、“予備軍“になってしまっている可能性があるため、改善が必要です。

どうやって予防したら良いの?

高脂血症を予防する方法でまず第一に挙げられるのが食生活の改善です。意識して日常の食生活の中で脂質や糖質を控えるだけでも効果大なので、ファーストフードを食べる回数を減らしたり、間食をやめたりなど、できることから始めるのが有効な予防法です。また、摂取することで血中の脂質を減らす効果のある玉ねぎや黒酢、海草といった食材を積極的に食事に取り入れるようにしましょう。
食事の見直しだけではなく、日常の運動量を意識して増やすことも併せて行うとさらに効果的です。本格的なスポーツをいきなり始めるのはハードルが高いものですが、一駅分多く歩く、エレベーターやエスカレーターではなく階段を使うようにするなど、少しの努力でできることを毎日積み重ねることで高脂血症のリスクを減らすことができます。

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