日本料理と塩分量

高血圧の人は、
塩分を控えるようにすべきであるということは、
広く知られています。

海外でも高血圧の人は
塩分を控えるように
指導を受けますが、
特に日本食は、
塩分量の多い料理が多いため、
食事には、細やかな配慮が必要になります。

しおから、漬け物、ラーメン、そばなど、
その汁やスープには、
塩分が多く含まれています。

したがって、
料理はうす味にするなどの工夫が
大切になります。

「日本人の食事摂取基準(2005年版)」では、
成人が1日に摂る塩分の目標値は、
男性10g未満、女性8g未満となっています。

おおむね小さじ山盛り1杯の塩が10gですが、
1日3食で摂る塩の総量を計ることは、
現実的ではありません。

特に外食する際には、
その食べ物に含まれている塩の量を
知ることは大変難しいですから、
おおむねの塩分量を事前に知っておいて、
自分がどの程度、塩分を摂ったかを
知っておくことが肝心です。※1

また家庭では、
塩味の薄い食事に慣れることが大切です。

昆布やかつおぶしなど
うま味成分が多く含まれる調味料を上手に使うことで、
薄味でも風味豊かに、
おいしく食べることができます。

しょうゆやソースなどは、
料理にかけて食べるより、
つけて食べるほうが
塩分の摂取量を抑えられます。

和え物や焼き物に
レモン、すだち、かぼすなど、
柑橘類や酢を利用することも
減塩につながります。

※1 五訂 日本食品標準成分表より
天ぷらそば・山かけそば・月見そば     天ぷらそば     約6g
ざるそば     約3g
ラーメン     約4g
みそラーメン     約6g
カツ丼     約4.5g
天丼     約4g

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