年齢を重ねるにつれて、髪の毛にツヤやコシ、ボリュームがなくなり、ヘアスタイルが思うように決まらなかったり、やむなくウィッグをつけたりされる方もいらっしゃるようです。
肌を健やかに保つ細胞があるように、髪の毛は頭皮の毛乳頭、毛母細胞でつくられており、コラーゲンペプチドは、血流の流れにより、頭皮まで届いてこれらの細胞を活性化して、健やかな髪の毛を形成するのに大きな効果があるといわれています。実際にはどういうことなのでしょうか。
なぜコラーゲンが髪の毛にいいのか
コラーゲンは、肌の内部にあり、ハリやツヤのある肌を保つために必要であるということは肌でも頭皮でも同じことです。
頭皮にしっかりとコラーゲンが行き届いていれば、毛根を形成しているタンパク質の一種ケラチンの合成を促進し、しっかりと根を張るだけでなく、弾力性や柔軟性、保湿性も向上させることができます。薄毛の一番の原因となる、髪の毛が細くやせていくのも防ぎ、コシのある艶やかな髪の毛の育成に効果がみられるのです。
コラーゲンが加齢とともに減少し、頭皮に活力がなくなることは、老人性脱毛症をみれば一目瞭然であり、不足するコラーゲンを補うのが最良の方法です。食物から摂取できるコラーゲンには限りがあるため、サプリメントによる摂取に効果が期待できるでしょう。
男性性脱毛症にも効果がみられたコラーゲン
アメリカで実際に行われた実験で、一日当たり14グラムのコラーゲンを摂取した被験者が、約10%髪の毛が太くなったという結果が得られました。
男女を問わず行われたこの実験では、とくに育毛剤や発毛剤でも思うような結果が出なかった男性性脱毛症で禿げ上がった男性に発毛が見られたことが報告されています。
皮膚炎などのトラブルの心配もないこの方法は、薄毛で悩む女性にも朗報といえ、日本国内で販売されている比較的高価な育毛剤や発毛剤の効果に疑問をもつ方にも新たな方法として検討されるべきものではないでしょうか。
ただ、一日に必要とされるコラーゲンの量5グラムを超える量であるため、サプリメントで摂取することがおすすめといえるでしょう。
気をつけたいコラーゲンの過剰摂取
コラーゲンが髪の毛にいいといっても、大量に摂取すればいいとうものではありません。コラーゲンの急激な増加に伴い、細胞が異常を察知し、疱疹ができて飽和状態であることを知らせることもあります。
また、コラーゲンだけを多く摂取しても、分解、吸収がうまくできる環境が整っていないと、他の栄養素と同様に体の外へ排出してしまい、意味をなさないこともあります。
摂取するコラーゲンの質によっては、分解されずに体内に留まってしまい、抵抗力の低下やアレルギー反応の発現がみられるようにもなります。
サプリメントを使って、質のいいコラーゲンをビタミンやミネラルなどのコラーゲンの合成を促す成分と一緒に、適量を長い期間にわたって摂取することが、確実に効果を得る方法であるといえるでしょう。
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