高級フレンチレストランでは、
フルコースとなると数万円のお値段がつくこともありますし、
ずらりと並んだフォークやナイフを前にすると
その使い方やテーブルマナーが気になって
なかなか庶民は近づきがたいというのが正直なところです。
しかし、フランス料理の歴史を紐解いてみると、
16世紀よりも以前のフランスでは、
火で炙った丸焼きの肉を手づかみでむしゃぶりつくという
なかなかワイルドな食べ方が主流でした。
今のフランス料理のスタイルの原点になったのは、
イタリアのメディチ家のカトリーヌ・ド・メディチが、
フランス国王アンリ二世の妻としてお嫁入りした時からです。
カトリーヌ妃はイタリアからフランス王室に輿入れする際に、
異国の暮らしでもイタリア食文化の風が感じられるように
お気入りの料理人から始まり、食器類、テーブルマナー、
食後のデザートのレシピまですべてを持ち込みました。
このことでカトリーヌ妃は、食事においては食器を使い、
テーブルマナーを重んじるフランス流食文化を興しました。
イタリア生え抜きのシェフが作る料理の中でも
カトリーヌ王妃のお気に入り料理に、
鶏のとさかのパテがありました。
味はもちろんのこと、
鶏のとさかには、美容成分(ヒアルロン酸)が、
多く含まれているため、美容食として好んで食べたようです。
イタリアから持ち込まれた鶏のとさかは、
宮廷料理の食材として珍重され、
フランス貴婦人方の美容食としても
広く食べられるようになったそうです。
鶏の食肉処理をする職人さんたちの間では、
経験的に、とさかを処理していると手がツルツルになることは
古くから知られていました。
中国でも鶏のとさかが、お肌に良いということは料理人の常識で、
鶏のとさか料理は、美容と健康のための料理として
多くの女性に愛されています。
美容整形の材料として使用されているヒアルロン酸は、
様々な製法で作られていますが、自然界由来のヒアルロン酸は、
鶏のとさかから抽出されています。
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