最近、よくTVなどで話題の「腸年齢」。
「腸年齢」という言葉を耳にしたことありますか?
年齢によって変化する大腸菌の細菌バランスをチェックすることで、本当の老化の度合いや生活習慣病へのかかりやすさの目安にするものです。食生活の偏りやストレスの高まりから細菌バランスを崩し、実際の年齢よりも腸年齢が高い人が増えていると言われています。
年齢を重ねると人のからだは老化することはご存知だと思います。腸もまた、年齢とともに老化するといえば驚かれるかもしれません。加齢に伴う生理的な老化が、腸の中の老廃物を出す力(腸管運動)にも大きな影響を与え、腸内に有害な腐敗物質がたまりやすくなってくるのです。その結果、便のにおいがきつく、出る量も少なくなり、いわゆる「老人性さい便」といわれる細かい便になってきます。排便後、いつも残存感があって、すっきりしないのも腸の老化に伴う現象の一つなのです。
さらに、加齢に伴って、腸内細菌の状態も変わってきます。一般に、腸内細菌の10%は大腸菌やクロストリジウムなどの悪玉菌、20%がビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌。残りが善玉菌としても悪玉菌としても働く可能性を持つ日和見菌です。加齢によりこのバランスが崩れ、善玉菌が急激に減少し悪玉菌が増加してくるのです。
このように腸管運動が鈍くなること、腸内細菌の状態が変化することを「腸年齢の老化」と呼びますが、これによりさまざまな生理機能が低下し、腸内腐敗によってつくられた有害物質が腸管から吸収され、老化がさらに加速するという悪循環が生まれてきます。
実際の年齢より腸年齢が高い場合は、生活全般を見直し、腸年令を上げている要因をチェックし、ストレスを減らし、食生活を見直せば若返りは可能です。
食生活で効果的なのが、食物繊維を豊富に含んだ食品をとること。イモ類、豆類、穀類などが代表的です。食物繊維は悪玉菌の活動を抑えたり、コレステロールや中性脂肪を体外に排出します。いわば、腸内を掃除する役目があります。
食物繊維は、食事だけで摂るのはむずかしいので、不足してる分をサプリメントで補うといいですね。
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