夏場は食欲がなくなったり、
冷たいものを摂り過ぎることよって、
体調不良や消化不良を起こしてしまいます。
また冷房の設定温度が低すぎるために、
夏風邪をひいてしまう場合もあります。
胃腸の調子が悪い場合には、
とりあえず「おかゆ」
というご家庭もあるかと思いますが、
気をつけなければならない点があります。
おかゆは、
炊きあがったお米を、
柔らかく煮て作るため、
消化吸収が良いと考えられています。
柔らかいおかゆは、
すするように食べることができるので、
大変有り難いものです。
しかし、
「柔らかく煮てある=消化吸収が良い」
と考えられているところに、
落とし穴があります。
普通の食事の場合、
噛むことによって、
米のデンプンを麦芽糖へと分解するβ-アミラーゼが、
唾液腺から大量に分泌されるため、
食物は、これらの消化酵素とともに
胃へと運ばれます。
しかし、おかゆの場合、
噛まずに食べてしまうことで、
唾液が充分に分泌されない状態で、
胃にたどり着くため、
唾液に含まれる消化酵素が
不足した状態に陥っています。
その結果、
消化吸収が悪くなってしまいます。
つまり、
おかゆは食べやすいけれど、
消化されにくい食事ということになります。
体調がすぐれない時は、
胃腸の調子も悪くなっている場合が多いため、
消化を助ける食べ方に注意を払わなければなりません。
消化酵素の分泌を促すという方法として
梅干しを一緒に食べることで、
この問題点を解決できます。
梅干しを食べることで、
唾液の分泌が促されることは、
みなさんご存知のはずです。
今、このコラムを読まれている方でも、
梅干しという言葉を見た瞬間に、
口の中に唾液が溢れてきたという方も
いらっしゃるのではないでしょうか?
梅干に含まれるクエン酸は、
唾液の分泌を促し、
唾液とともに分泌されるβ-アミラーゼが、
消化吸収を助けます。
唾液の分泌を促す梅干しと
食べやすいおかゆの組み合わせは、
理にかなったゴールデンペアと言えます。
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