ウコンや丁字(ちょうじ)は、
漢方で使われる生薬(しょうやく)としてよく知られていますが、
ウコンは別名ターメリック、
丁字は別名クローブ、
と呼ばれるスパイスであることをご存知でしょうか?
この二つの漢方が材料として使われている料理があります。
それはカレーです。
漢方薬で調合されているいくつかの生薬は、
カレー用のスパイスとしても共通しています。
日本の市販カレーのルーには、
本場のインドカレーと同等、
あるいはそれ以上の15~30種類のスパイスが、
含まれています。
日本薬科大学の丁教授は、
この点に着目し、
東洋医学の観点から
カレーが脳や体に及ぼす影響を研究しています。
研究の結果、
カレーを食べることで、
脳内の血流が2~4%増え、
情報処理能力が活性化される、
と言う結論を得ています。
また、カレーに使われる香辛料には、
食欲を増進させる働きや
新陳代謝を活発にして脂肪を燃焼させる作用もあります。
メジャーリーグのニューヨーク・ヤンキースで活躍する
イチロー選手も、
昼ごはんにはカレーを食べていたという話は有名です。
カレーは、
炭水化物、タンパク質、ビタミンなど
栄養学的側面から見ても、
バランスがよくとれている料理です。
夏バテ解消に、
ビタミンB1が豊富に含まれている豚肉や
加熱しても壊れにくいビタミンCを含むゴーヤなど
夏野菜をたっぷりと入れた、
暑さに負けない夏カレーはいかがでしょうか?
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