スーパーマーケットで夏野菜の主役として
顔を利かせているのがナスです。
長なす、丸なす、中なす、米なすなど
種類も豊富です。
東大寺の正倉院宝庫に保管されてきた
文書にも出てくる由緒ある野菜ですが、
他の野菜と比べると、低たんぱく、低カロリーで、
栄養価が特に多いほうではありません。
しかしブルーベリーなどに多く含まれる
ポリフェノールの一種であるアントシアニンには、
目の疲労を改善したり、
ガンや生活習慣病のもとになる
活性酸素を抑える作用があります。
またナスに含まれるコリンという
強アルカリ性の機能性成分には、
血圧を下げる、あるいは胃液の分泌を促す、
動脈硬化を防ぐなどの作用も認められています。
夏野菜に多く見られる体を冷やす効果もあり、
ナスにはとくにその作用が強く認められます。
新鮮なナスにはあくがあるので、
真水、あるいは塩水に浸けて
あく抜きをしたほうが良いですが、
炒めて良し、焼いて良し、煮て良し、
さらに漬物良しと、
ナス料理はレパートリーの幅が広いので、
夏バテ防止の野菜として上手に調理して、
旬をおいしくいただきましょう。
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