ヒトや動物などの胎盤エキスを原料として作られているプラセンタには、豊富な栄養素が含まれています。胎盤は、胎児を育てるために必要不可欠であり、胎盤には胎児を育てるのに必要な栄養素が含まれているのです。
そのため、人間以外の動物というのは、産後の体力回復の意味も込めて、出産後に胎盤を食べるとされています。そんな胎盤エキスが含まれているプラセンタは、疲労回復効果や美容効果など様々なメリットがあるということで、内科や婦人科、美容外科など様々な医療機関で利用されています。
中でも注目されているのが、プラセンタがアトピー性皮膚炎に効果を発揮するということです。どういうことなのでしょうか。
アトピー性皮膚炎の原因
そもそも、アトピー性皮膚炎とはどういったメカニズムで引き起こされるのでしょうか。アトピー性皮膚炎は、小さな子どもに特に多く起こるとされています。成長していくにつれて、その症状も治まって行くことが多いのですが、大人になってからも悩まされてるという方は少なくありません。
アトピー性皮膚炎の原因としては、遺伝など様々な要因がありますが、近年では生活環境や食生活といったものが引き金になっていることが増えてきました。
ダニやハウスダストなどのアレルゲンを避け、肌を清潔にして刺激の強いスキンケア用品を使わないようにするということも大切ですが、ストレス社会である現代では、寝不足や過労、精神的なストレス、食習慣などがアトピー性皮膚炎を悪化させたりすることもあります。
プラセンタが与える影響
プラセンタには様々な栄養素が含まれていますが、アトピー性皮膚炎に対して効果を発揮するものとしては、免疫抑制物質があります。
これは、ビタミンDやコンドロイチン硫酸といったものがあるのですが、これらが豊富にプラセンタに含まれているため、異常を起こしたリンパ球を排除してくれ、アトピー性皮膚炎を根本的に改善してくれるとされているのです。
他にも、抗炎症作用や自律神経調整作用などがあるため、痒みや皮膚炎といった辛いアトピー性皮膚炎の症状を抑えてくれます。皮膚を再生したり細胞の活性化を促す効果もありますから、健康な皮膚づくりの手助けもしてくれるのです。
プラセンタ療法で治療をする
実際、医療現場でもアトピー性皮膚炎の症状にプラセンタ療法を用いられることがあります。すべての医療機関で行われているわけではありませんので、プラセンタ療法が気になるという方は、まずはそういった医療機関を探すことから始めましょう。
注意しなければいけないこととしては、アトピー性皮膚炎が悪化して皮膚に強い症状が出てしまっているときは、プラセンタをはじめとした余計なものを身体に入れないほうが良いため、避けた方が良いということです。
かえって悪化させてしまうこともあるため、プラセンタ療法を行うときは、アトピー性皮膚炎の症状が治まっているときに行うようにしましょう。
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