古くから麦作では、
麦踏みが農作業の一つとして
行われています。
植物を育てる場合、
柔らかい土は植物にとって、
根が伸びやすく、
根の呼吸もスムーズになります。
根は基本的に、
先端近くの根毛でしか
水を吸収しません。
根のそれ以外の部分は
空気に触れさせて
呼吸出来る状態にしておきます。
土が詰まった状態だと、
根腐れを起こすからです。
同じ理由で、
ヒヤシンスの水栽培の場合でも、
根が伸びると呼吸のことを考えて
水を減らします。
しかし、麦の栽培では、
ちょっと事情が違います。
ちょうど2月の時期、
お米の裏作として栽培されている麦畑では、
育ちつつある若葉を
踏んでいる作業が、
よく見かけられます。
かわいい若葉をいじめているようにも見えますが、
麦踏みは、
芽が出て伸び始める時期に
根元を踏むことで、
根元が強化され、
その後、麦の背丈が伸びた時に、
風に負けない強い麦が育つのです。
霜柱による根の浮き上がり防止と、
寒害や凍害の予防のためでもあります。
しかも、
よく踏み込まれた麦と
踏み込みが足りない麦を比較すると、
よく踏まれた麦の根は、
数が太く、しかも多くなっています。
土から上の茎葉だけを見ると、
同じように見えても、地下部には、
麦踏み効果がしっかり現れるのです。
手入れがされた麦には、
その結果が、ちゃんと現れます。
「やまだの青汁」の原料として使われている大麦若葉にも、
しっかり育った栄養素がたっぷりと含まれています。
ビタミンA、B、Cといったビタミン群、ミネラル、マグネシウム、
マンガン、亜鉛、カリウムなどのミネラル群などが豊富です。
また、美容と健康にも良いとされ注目されている
SOD酵素なども含まれています。
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