貧乏ゆすりは、第二の心臓

心臓は、1日10万回以上の拍動によって、
体全体に血液を送り出す働きをしています。

その心臓から送り出された血液を、
重力に逆らって再び心臓に戻す
ポンプの役目を果たしているのが、
足です。

人間の場合、
全筋肉の3分の2が腰から下にあります。

筋肉には、静脈血の毛細血管が張り巡らされ、
歩くたびに、筋肉が収縮して、
重力に逆らって血液を
心臓へと運び上げています。

しかし、下半身の筋肉が
あまり動かなくなると、
ポンプとしての機能が弱まり、
血行が悪くなってしまいます。

血行不良は、
冷え性や脚のむくみなどにつながります。

足は第二の心臓とも言われていますが、
その機能を十分生かすためには、
足の筋肉を動かすことが肝心です。

もちろん特別な運動をしなくても、
ただ歩くだけでも十分良いのですが、
長時間乗り物に乗っていたり、
デスクの前に座っていたりと、
歩く機会が極端に少なくなることもありますね。

そのような時に、
手っ取り早い方法として、
貧乏ゆすり運動があります。

座ったままでできる運動ですから、
暇な時に手軽のでき、
しかも血行改善の効果も期待できます。

ただし、貧乏ゆすりは、
周囲からするとかなり迷惑に感じる動作です。

隣に座った人の貧乏ゆすりは、
振動が伝わってきて、
こちらまで落ち着かなくなります。

無意識に貧乏ゆすりをしている時は、
何らかのストレスを感じている時なのです。

爪を噛んだりするのと同じように、
強いストレスを回避するための行動とも言えます。

貧乏ゆすりは、精神的にも、身体的にも、
ある意味、必要な動作なのです。

時と場所を考えて、健康のために
自発的に取り入れてみるのもてはどうでしょうか。

最近では、
足を動かしづらい高齢者の方のために
貧乏ゆすりをしてくれる健康機器も
登場しています。

これなら機械にまかせて、
堂々と貧乏ゆすりが簡単にできます。

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