出物腫れ物所構わず(でもの、はれもの、ところかまわず)の
代表格であるくしゃみは、
我慢できるものではありません。
くしゃみをすると
「誰かがウワサしているんじゃないの?」と
からかわれたりもします。
くしゃみが出る理由は、
鼻の中に侵入した異物が
粘膜に触れた時に起こる反射で、
本能的な防御反応です。
鼻の粘膜に異物が刺激を与えると、
粘膜の肥満細胞からヒスタミンが放出され、
鼻汁が分泌されます。
その情報は三叉神経(さんしゃしんけい)を通して
脳の感覚中枢からくしゃみ中枢へと伝えられ、
くしゃみがでます。
くしゃみによって、
異物を体外へ吐き飛ばそうとする
行動なのです。
空中を舞っている
カビやダニ、ペットの毛など
ハウスダストがくしゃみの引き金となる場合や、
外出した際に、風に運ばれてくる
杉やひのきの花粉も
くしゃみを引き起こします。
ご存知のように、
これらが原因となるアレルギー性鼻炎は、
大変やっかいです。
さらに冬になると
風邪のウィルスも猛威をふるいます。
風邪と関係するウイルスは、
約200種類あります。
気温が15℃以下になると
その多くが活発になる性質をもっています。
また、湿度が低くなる冬場には、
空気中を漂う時間が長くなり、
冬になると風邪を引きやすくなるのです。
厚生労働省の定点報告(2009年)によると、
月別の患者数は12月が一番多く、
さらに11月、1月と続きます。
逆に5月、6月、7月には
少なくなっています。
寒くなるとと風邪を引くという通説は、
これらの調査から明らかです。
また、体温が平熱より1℃下がると、
体内で風邪のウィルスを
退治する白血球の活動が
30%も低下するため、
寒い季節は風邪を引きやすいといえます。
これから様々な行事が控えている
年末年始ですから、
くれぐれも体調管理にはお気をつけください。
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