紫外線は人体にとって有害な光線です。
したがって人間は、
紫外線を皮膚に浴びると、
体の組織を守るために、
強力な酸化力をもつ活性酸素を生み出します。
活性酸素の発生によって、
メラノサイト(メラニン形成細胞)が、
チロシナーゼという酵素を放出し、
活性酸素を吸収・分解します。
その分解した材料でメラニン色素が作られます。
メラニン色素を含む細胞は、
形を変えながら表面に押し上げられ、
一番外側に現れます。
角質層に到達した時に細胞は、
自然にはがれ落ちます。
この一連の流れによって、メラニン色素を含む細胞が、
新しい細胞が連続的に押し上げられ、
紫外線が皮膚の奥まで透過することを防ぎます。
ところが活性酸素はその防衛力が強すぎるために、
数が増えすぎると逆に細胞を傷つけてしまうことにもなります。
活性酸素は、肌の弾力に欠かせない成分であるコラーゲンも破壊します。
コラーゲンが破壊されてターンオーバー(新陳代謝)が遅くなると、
メラニン色素が含まれる細胞がシミとして残ります。
ターンオーバーの足を引っ張るのは
活性酸素だけではありません。
緊張状態が続くと、血管が収縮します。
血管はたえず絞られた状態になり、
全身で血行障害が生じます。
血液は肌細胞に酸素と栄養を送る重要な役割を担っていますから、
血行が滞ることは、メラニン色素を含む細胞のターンオーバーを
遅らせることにつながります。
「紫外線を避けてシミを作らないように」と
過度に気にかけることが、ストレスとなって逆効果になる場合もあります。
ストレスを溜めない生活を送ることが一番で、
ストレスを解き放つ解決法のひとつが、ゆっくりと入浴することです。
温かいお湯に体を浸けることで、汗をかくことで老廃物が排出され、
肌の血行もよくなるのでターンオーバーに良い影響を与えます。
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