このコラムは日本語で書かれています。
日本語は、漢字とひらがな、そしてカタカナで構成されています。
日本で生まれたひらがなは、「いろは」48文字、漢字に関しては数万を下りません。
漢字は紀元前17世紀頃に、占いの結果を書き記すために使用された
殷の甲骨文字から源を発していますが、その後中国で興隆した国々によって、
様々な意味や読みが加えられながら数を増やし、
朝鮮半島からやってきた渡来人や遣唐使たちによって日本へ伝えられたとされています。
数度にわたって伝えられた結果、同じ漢字でも二つの読み方が存在するようになり、
これは日本語を勉強する外国の人にとっては、かなり厄介な問題となっています。
例えば「正」の音読みは「しょう」あるいは「せい」です。
正月(しょうがつ)正解(せいかい)といった具合です。
また日本で独自に作られた漢字もあり、中国の人は知りません。
風が止まった状態を表す「凪」、山道の頂上を表す「峠」など、
「なるほど!」と納得する漢字もあります。
漢字は、ものの形を表す絵文字(象形文字)も多く、山や川という漢字は、
絵を文字にした基本形です。
また二つの意味を並べて表現する漢字もあります。
「好」という字は、女の人が子を抱いている様子から生まれたものです。
その様子を見る人は、きっと好ましい心になったからでしょう。
嬉しいの「嬉」は、女の人の横に喜ぶという字が並んでいます。
きっとこの漢字を発明した人は、
「うれしいという感情を表す文字はこれで決まりだ!」と、
後世の人達に伝えたかったのでしょう。
私達はこの文字をできるだけ多く、また先人の知恵に思いを馳せて、
感謝しながら使わなければならないのです。
女の人が喜ぶ時代ほど素敵な世はありません。
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