最新の医学研究において、
乳がんを治療する手段は未だ限られています。
また、乳がんを治療する薬の研究においても、
決定打はまだ現れていないのが現状です。
したがって、乳がんになる可能性を低くするような
防衛策に努めるというのが、
個人レベルでできる対策のひとつとなります。
ニューヨークのマウント・シナイ乳がんセンターの
ロスウェル博士が公開した報告によると、
バランスの取れた食生活と肥満体質にならないことが、
乳がん発症のリスクを減らすとしています。
そのひとつの方法が、
オリーブオイルを積極的に摂ることです。
オリーブオイルには、
酸化に対して抑制的に働く力を持つポリフェノールが豊富に含まれ、
過酸化物質を取り除き、動脈硬化の発生を抑制します。
エクストラ・ヴァージン・オリーブ・オイルの苦い辛味であるオレウロペインは、
強力な抗酸化作用を示し、免疫系を強化します。
またオリーブオイル中のセコイリドイドなどの成分は、
ピロリ菌に対する強い抑制作用を示すという報告もあります。
他にもオリーブオイルに含まれるリグナン、セコイリドイドは、
腺癌のひとつである乳がん抑制に力を発揮するばかりでなく、
転移をも抑制することが分かってきています。
同博士が2014年に、3,500人以上の女性を調査したところ、
一日にオリーブオイル大さじ1.5杯以上を摂ったグループは、
マンモグラフィー検査において、
乳房密度(※1)が低下しているという結果を得ています。
乳腺密度の高い乳房は、密度の低い乳房と比べて、
乳房のX線で撮影した画像の読み取りや解釈が困難となる、
つまり乳がんを発見しづらくなります。
※1マンモグラフィー:乳がんを診断する方法のひとつで、乳腺・乳房専用のレントゲン撮影です。
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