鼻水と涙の関係

11月になると、しばらくお蔵入りしていた石油ストーブを出して、
本格的な寒さがやって来る前に試運転を…、と考えている方も少なくないでしょう。

何気なく外に出てみると、
思いのほか空気が冷たくて、
くしゃみをしてしまうことがあります。

くしゃみをすると鼻水も一緒に出てしまうことがありますが、
これは鼻水というよりは、涙の一部なのです。

悲しい時の涙や嬉し涙、悔し涙など、
涙がでるときにセットのように鼻水が出て、
ティッシュで鼻をかみながら…、
ということを経験された方は多いはずです。

もともと涙は、感情が高まった時だけに出るのではありません。
普段から涙は、上瞼にある涙腺から少しづつではありますが
常に流れ出ています。

眼球につくホコリなどを涙で洗い流し、
角膜などが傷つかないように保護しているのです。

成人の場合、一日に0.5~1mlほどの涙を流しています。

普段ほとんどの涙は、眼球の表面から蒸発し、
残りについては、鼻涙腺という細い管を通じ、
目から鼻へと流れています。

流れる量はわずかであるため、
ほとんど気づくことはありません。

しかし、感情が高ぶることで自律神経が刺激され、
涙腺から大量の涙が放出されると、
目からばかりでなく鼻涙腺を通じて
涙は鼻からもあふれだすことになります。

したがって、泣いた時に出る鼻水は、
風邪をひいた時に出る鼻水とは出どころが違うということになります。

泣いた時に出る鼻水が、サラサラとしているのは、
このような理由があるためです。

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