血液の濃い薄いとは

「血は水よりも濃し」ということわざがあります。

他人よりも親や兄弟の結びつきが強いという例えです。

実際には、血液の濃い・薄いは遺伝的なお話ではなく、
血液が濃いとは、血液比重が重い(高い)という事です。

血液比重とは血液の濃さを表す数値のことで、
同じ体積の水の重さを1とした場合の血液の重さの比です。

血液の濃さは赤血球の数によって測られ、
赤血球の数が多く、赤血球の中のヘモグロビン濃度が高い人の血液ほど高くなり、
逆に赤血球の数が少なくヘモグロビン濃度の低い人の血液ほど低くなります。

赤血球は、全身に酸素を運ぶための大切な役割があるため、
血液の比重が低ければ、体内の組織が酸素欠乏に陥ります。

貧血は、血液中の赤血球、ヘモグロビン、ヘマトクリットが
正常値以下に減少した状態です。※1

比重不足が軽度であれば、
鉄分が多く含まれる食品を摂ることで改善されます。

鉄には、植物性食品や卵・乳製品に含まれる「非ヘム鉄」と
動物性食品に含まれる「ヘム鉄」の2種類があります。

非ヘム鉄は体への吸収率が低く、
ヘム鉄は体内への吸収率が高いという特徴があります。

鉄分を多く含む食品を多く摂取すれば良いというわけではなく、
タンパク質やビタミンCを多く含む食品と一緒に食べることで、
体内への吸収率が高まります。

栄養バランスのよい食事が大切ということになります。

一回の食事だけでたくさんの鉄分を摂取しても
必要量しか蓄積されませんので、続けて摂取する事が大事です。

ちなみに血液がサラサラである事と血液の比重が軽いことは、
全く関係ありません。

血液がサラサラとは、中性脂肪値が低いという意味です。

※1 日本赤十字社によると、日本人の血液比重の標準範囲は、男性では1.052~1.060、女性では1.049~1.056となっています。

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