太平洋と大西洋

夏休みもいよいよ大詰めとなり、
夏休みの宿題をまだやり残している子供たちは、
ラストスパートというところでなないでしょうか。

健康とは少し話題がそれますが、閑話休題。

私達の住む日本は、周りを海に囲まれた島国です。

東に広がるのは、太平洋です。

一方、ヨーロッパの島国であるイギリスも
大西洋という大きな海に面しています。

太平洋も大西洋のいずれも大きな海ですが、
なぜか太平洋には「大」ではなく「太」が使われているのか
ご存知でしょうか。

太平洋のことを英語では、
「Pacific Ocean」と言います。

名付けたのはマゼランです。

1519年、日本では室町幕府の内戦が続いていた時代に、
ポルトガル人の航海者であるマゼランは、
スペイン王の命令で世界周航を試みます。

ひたすら西へと進んだ船団は、
荒れ狂う南アメリカ最南端を回遊します。

その後、平穏な航海がしばらく続いたということで
その広大な海を、太平の海:Mare Pacificum
(英語ではPacific Ocean)と名付けます。

大きいということではなく、
「太平な」、つまり穏やかなという意味から、
日本語では「太平洋」と表現するようになりました。

一方、日本語で言うところの大西洋は、古来、
中国ではヨーロッパのことを西洋と呼んでいました。

そこでヨーロッパ(西洋)の大きな海という理由で、
大西洋と呼ばれるようになったようです。

太平洋と大西洋のいずれも「たい」という読み方をしますが、
その由来は、世界の歴史に基づいたものだったわけです。

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