若さとは柔軟な発想

残酷ではありますが、
年を重ねるに連れ、若い時と比較すると
関節をスムーズに動かすためのヒアルロン酸や
お肌のハリや潤いに欠かせないコラーゲンが
ぐっと減ることは否めません。

加齢による外見の老いは、
仕方ないこととも言えますが、
内面の美という点では、
年令を重ねるに連れますます高まると
言っても良いでしょう。

常に新しいものに興味を持ち、
知識を吸収することで、
人間としての美しさが衰えることはありません。

逆転の発想というものも、
多くの経験を重ねることで湧き出してくるものです。

1991年(平成3年)9月28日、
青森県を風速50m以上の威力を持つ
台風19号が襲いました。

ちょうどリンゴが収穫される前であったため、
大きな被害が出ました。

この台風の影響で
収穫前のリンゴ9割が落ちました。

農業は常に自然との戦いであり、
自然災害を避けることはできません。

リンゴ農家の多くは肩を落とし、
被害額の大きさに落胆してしまいました。

しかし、
残った1割のリンゴに着目した人が、
起死回生のアイディアを出しました。

9割のリンゴは落ちてしまったが、
1割のリンゴは落ちなかった。

秋から冬にかけては、
来春の合格を目指す受験生にとって、
学力はもとより、
縁起担ぎさえも実力のうちです。

そこで猛烈な台風にも耐え忍び
落ちなかったリンゴを「落ちないリンゴ」と名付けて、
1個1000円で受験生を対象に売ったところ、
落ちないリンゴは、飛ぶように売れました。

このアイディアのおかげで、
台風被害の損失を補うことができました。

老いては子に従えという諺はありますが、
老いたる馬は道を忘れず(経験豊かな人は、判断が適切である。)の方が
言えて妙ではないでしょうか?

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