知るという健康

古代ギリシアの賢人として歴史に名を残すソクラテスは、
「無知の知」(※1)という考えを唱えた人であると
歴史や哲学の授業で学んだと思います。

「無知の知」という考え方に異論を唱える哲学者もいますが、
今から2500年以上も前に辿り着いた考えが、
現代においても知られていることは、
その言葉に真理があるという明かしかもしれません。

私達は、生まれてからその生涯を終えるまで、
様々な知識と出会います。

数学的なものや文学的なもの、
あるいは過去を遡る歴史的なものかもしれません。

それらの知識は、今までの人間の営みに中で発見され、
考えられたものです。

先人が残してくれた知識を
専門的に受け渡す場所が、学校です。

まず基本的な文字や数字を学び、
それを活用して、より多くの文字や複雑な情報を学びます。

日本の小中学校では、
理解できる年齢に応じて、
様々な情報が教科書に書き記してあります。

加減乗除の計算や言葉を書き残すための文字など
生活に直接結びつく知識もあれば、
化学や生物のように直接は結びつかない教科もありますが、
限られた知識だけでは理解できない事柄が世の中には
数多くありますから、
常に情報を入れ続けておかなければなりません。

例えば、小学校でも学ぶようになった英語です。

語学を学ぶには、長い時間が必要です。

日本に暮らしていれば、
さほど英語が関わるような場面には出会わないのでしょうが、
いざ英語が必要になったとき、
それまでに貯めた英語の知識がなければ、
せっかくの学びが活用できないということになります。

コツコツと積み上げて学び、
日々怠らずに使い込んでいなければ、
英語は、役に立ちません。

健康に関する知識にもそれは通じます。

グルコサミン、コラーゲン、ルテイン、アスタキサンチン、
プラセンタ、DHA、醗酵高麗人参などなど聞きなれない言葉であったり、
聞いたことはあるけれどよくわからないという情報を、
一夜漬けで知る必要はないにしても、
コツコツと知ることで、
自分のカラダを健やかに保つための
身のためになる知識に変わります。

※1「無知の知」
ギリシャ内陸部のデルフィにあるアポロンの神託所にて、
「ソクラテス以上に賢い者はいない」と
ソクラテスの弟子が受けた神託を、
ソクラテス自身が検証し、
プラトンの「ソクラテスの弁明」に書かれた考えの一つです。
解釈は様々ありますが、
「知らないことが多いということをまず知り、努めて学びなさい」ということでしょう。

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