秋といえば、
実りの季節ですが、
その中でも果物は、
一番美味しい季節です。
ぶどう、柿、イチジクなど美味しい果物がある中でも、
一番人気は、梨ではないでしょうか。
梨はバラ科の植物で、
大きく分類すると、
和梨(豊水、幸水、二十世紀など)、
中国梨(日本では一部の地域でのみ栽培)、
洋梨(ラ・フランス、バートレットなど)に分けられます。
登呂遺跡から和梨の種が見つかっていることから、
弥生時代には食べられていたと考えられます。
江戸時代には、
品種改良が行われ、
100種ほどの和梨が栽培されていました。
果汁の多さと共に、
シャリシャリという歯ざわりは、
美味しさのポイントのひとつですが、
このシャリシャリは、
石細胞と呼ばれる硬い細胞があるためです。
梨の果肉の細胞にリグニンという物質が蓄積して、
細胞の壁が厚くなったものが石細胞で、
大切な種子を守る役割を果たしています。
石細胞は、
便秘解消に効くともいわれ、
漢方薬として使われています。
梨には、
夏バテ解消、
熱を下げる、
のどの痛みを緩和させる
といった効能もあります。
また、韓国料理では、
すりおろした梨が使われます。
これは、梨に含まれている
タンパク質分解酵素が、
肉を柔らかくするためです。
梨が持つ殺菌効果も、
韓国料理によく利用される理由です。
生食で美味しく、
健康に良く、
料理の素材としても素晴らしい梨には、
死角ナシということになります。
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