太陽とビタミンD

ビタミンは、
健康な体を維持するために
欠かすことのできない栄養素です。

必要な量は少ないのですが、
人の体の中で作ることができないビタミンは、
食べ物から摂る必要があります。

ヒトにとって大切なビタミンは、
大きく2分類に分けられます。

水に溶ける水溶性ビタミンは、
ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、
ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの9種類です。

水溶性で尿とともに排出されるため、
体の中に留めておくことはできません。

必要な量を毎日とることが大切です。

水に溶けずあぶらに溶ける脂溶性ビタミンには、
ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKの4種類があります。

料理を作る際に、油と一緒に調理することで
吸収率が上がります。

しかし排出されにくいということから、
とりすぎると過剰症になるおそれがあります。

13種類のビタミンには、それぞれの働きや特徴がありますが、
太陽の紫外線量と密接に関係しているのは、ビタミンDです。

皮膚にあるプロビタミンD3(ビタミンDの前の物質)は、
紫外線によってビタミンD3に転換されます。

皮膚で紫外線によって作られるビタミンDは、
太陽の位置が高くなり、日照時間が長くなる夏は、多くなりますが、
冬は少ないという変動があります。

ヨーロッパなどの高緯度地域に住む人は、
冬の日光照射の不足と外出が少なくなるため、
夏の時期よりも体内のビタミンDの量が少なくなるため、
日光浴をすることが広く指導されています。

日本では季節による極端な差は見受けられませんが、
外出が少ない高齢者は、
皮膚で産生されるビタミンDが少なくなるため、
ビタミンD不足になることは十分考えられます。

夏場の日光浴えあれば、日陰で30分、
冬であれば太陽に顔や手を向けて
1時間ほど浴びれば十分といわれています。

これから紫外線の強くなる季節ではありますが、
皮膚のビタミンD生産を手助けするため、
木漏れ日の下でもよいので
散歩されてはいかがでしょうか?

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