今や、現代病とも言えるほど悩む人が多い便秘。たった1日お通じがないだけでも、体も気分も調子が悪くなってしまい憂鬱なものですよね。そもそも便秘とはなぜ起こるのか?さらに便秘を解消し、健やかな毎日を送るためにはどのように生活習慣を改善すればいいのかご紹介します。
便秘による身体への害って?
排便とは、体内の毒素を排出することとも言えます。つまり便を体の中に溜め込んでしまうことは、本来外に出されるはずの毒を体に留めておくことと同じなのです。その毒素が引き起こす害には、さまざまなものがありますが、最悪のケースでは、死亡してしまうことすらあることを知っておきましょう。便として排出されなかった毒素が腸から吸収され、血液と一緒に体をめぐることで起こる体の不調としては、頭痛や食欲不振、肌荒れなどが挙げられます。長い間便秘を放置しておくと、最終的には癌を発症する恐れもあります。もし原因不明の体調不良で悩んでいるという場合には、一見無関係のようでも、便秘を改善することで解消する可能性があります。
現代人にありがち!食物繊維不足
戦後、現代人の食生活は日本古来の和食文化から洋食文化へと大きく変化しました。ファーストフードのチェーン店は全国各地に立ち並び、コンビニやファミレスでは洋食メニューの占める割合が非常に多いことが一目で分かります。和食には、野菜やきのこ、海草など多くの食物繊維を含む食材が豊富に使われています。さらに味噌や醤油といった日本独自の調味料も大豆から出来ており、味付けの段階でも食物繊維をプラスすることができます。日ごろから和食を主にしている場合、普段の食生活の中で無意識のうちに必要な食物繊維を摂取できるのですが、洋食メインの生活では必要量に満たないことが多くなります。自炊をまったくせず三食外食やコンビニ食材という場合には、特に食物繊維の不足が心配されます。このような繊維の不足した食生活を続けることが、慢性的な便秘を引き起こすのです。
「食べないダイエット」は腸に有害!?
若い女性の中にはダイエットの目的で食事の回数や量を減らす人も多くいます。しかし、そのような無理な食生活では、便をつくるのに欠かせない食物繊維が不足し、便秘を引き起こしてしまいます。その結果悪玉菌が増え、腸の内部の環境が劣悪なものになってしまいます。また、食べないダイエットをすることにより体が飢餓状態に陥り、入ってきた栄養素をすべて吸収しようとする働きに変わるため、長期的に見てかえって太りやすい体につながってしまいます。低カロリーで繊維をたっぷり含む和食中心の食事を一日三回きちんと摂ることで、定期的な排便の習慣が生まれてきます。食事の量を減らすのではなく、カロリーを減らすことを心がけて食生活を見直すことが大切です。
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