「赤ワインに入っているポリフェノールは、体に良いから毎日の薬のつもりで飲まなくちゃね」
というワイン好きの決まり文句がありますが、スペインのバルセロナ大学の研究によると、
正しくはアルコールの入っていない赤ワインが体に良いということのようです。
ポリフェノールには、血管の弛緩運動を助け、心臓などの臓器に多くの血液が
流れるようにする働きがありますが、赤ワインに含まれるアルコールは、
むしろ血圧を下げる作用を邪魔しているということです。※1
「赤ワインを健康のために!」という言い訳には、おおいに疑問が残りますが、
ポリフェノールを多く含む食品が、体に良いことは間違いなさそうです。
ポリフェノールを多く含む代表的な食品にチョコレートがあります。
チョコレートには、ポリフェノールばかりでなく、
オレイン酸、パルミチン酸、ステアリン酸などの脂質、食物繊維
も含まれているバランス食品の優等生です。
チョコレートの原料は、ラグビーボール状(20~30cm)のカカオの中にある豆です。
カカオは、赤道周囲の熱帯地方で栽培され、
ガーナとコートジボアールが二大産地となっています。
両国にとってカカオは大事な輸出品で、
欧米のメーカーはコートジボアール産のカカオを多く使い、
日本では、ガーナ産のカカオを7-8割使用しています。
ポリフェノールを多く含むチョコレートには、
様々な効能があることがわかっています。
LDL(悪玉コレステロール)の酸化を抑え、
過剰活性酸素を抑える作用もあります。
カフェインと似た物質のテオブロミンは、体温を上昇させる働きがあるため、
安眠のためのベッドドリンクとして世界中に愛飲者がいます。
もちろん食べ過ぎはいけませんが、
楽しくおいしく健康維持するための栄養補助食品として、
チョコレートを召し上がってはいかがでしょうか?
※1 米国心臓学会(2012年9月6日)Non-alcoholic red wine may help reduce high blood pressure.
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