たんぱく質は、体の中で合成と分解を繰り返しています。
代謝される速度は、種類によって異なりますが、
分解されてアミノ酸となり、
その一部は尿素などに合成されて体外に失われます。
成長期には、新生組織の蓄積に必要なたんぱく質を
摂らなければなりません。
日々の摂取量に違いはあるものの、
成人であってもたんぱく質を食事から補給する必要があります。
たとえダイエット中であっても、
三大栄養素の一つであるたんぱく質が、
不足してはいけません。
カロリーを消費するのは、体を構成する筋肉であり、
その筋肉の主な組成は、たんぱく質だからです。
筋肉ばかりでなく内臓、髪の毛などを作る栄養素でもあるたんぱく質は、
大きく分けると肉や魚などの動物から得られる動物性たんぱく質と
大豆などの植物から得られる植物性たんぱく質に分かれます。
動物性タンパク質は、
人間のたんぱく質の組成と近いアミノ酸組成であるため、
アミノ酸スコアが高いです。
アミノ酸スコアとは、健康な体を維持するための
理想的な必須アミノ酸の量と組み合わせのバランスを点数化したものです。
必須アミノ酸(9種類)は、体内で組成することができません。※1
そこで日々の食事から摂取する必要がありますが、
骨や血液、筋肉を作るのに必要なタンパク質を合成するためには、
ひとつでも必須アミノ酸が不足するとできません。
たとえば8種類の必須アミノ酸が100%あっても、
ロイシンが40%しかない場合、
その食品のアミノ酸スコアは40クラスということになります。
【アミノ酸スコアの高い食材】
アミノ酸スコア100:豚肉、卵、牛肉、かつおなど
アミノ酸スコア90:ベーコン、チーズ、しじみ、そばなど
アミノ酸スコア80:さつまいも、豆腐、昆布、キウイなど
※1:必須アミノ酸:リジン、フェニルアラニン、ロイシン、イソロイシン、
メチオニン、バリン、スレオニン、トリプトファン、ヒスチジン
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