グルコサミンやコンドロイチンは膝が痛いという症状に効果があるのか

グルコサミンやコンドロイチンは膝が痛いという症状に効果があるのか

年を重ねるとともに膝が痛いと感じることが多くなってきたという中高年の方が増えています。原因は、骨の成長を促すとともに、骨と骨との間の摩擦を軽減するクッションとしての役割を果たしながらスムーズな運動をサポートするグルコサミンやコンドロイチンが不足しているからだという指摘があります。

膝の痛みとグルコサミンやコンドロイチンとの関係はどうなっているのでしょうか。また、グルコサミンやコンドロイチンを補給することでどんなメリットがあるのでしょうか。

膝の痛み

ある日の朝、起きると膝に違和感を覚え、日が経つにつれて、「膝が痛い、階段の昇り降りがきつい」という症状が出てきたら問題です。

これは、外傷などの直接的な原因がないもので、身体の中に変化が起きていることを意味します。関節の骨と骨の間のクッションとしてスムーズな動きを可能にしている軟骨がすり減って、関節痛や変形性膝関節症の症状が出ていると考えられるからです。これは加齢に伴って誰にでも起こりうる現象であり、特に女性ホルモンの分泌とも関連が高いことから、50代以降の女性に多く症状がみられています。

日頃から軟骨をしっかりとサポートするグルコサミンやコンドロイチンを摂取しておくことがその予防にもなります。

膝の痛みとグルコサミン

グルコサミンとコンドロイチンは、ともに軟骨を維持するために不可欠な成分となります。なかでもグルコサミンは、すり減った軟骨を補修したり、再生したりする働きがあるといわれており、痛みの元となる関節組織の炎症を抑えてくれる効果が期待できます。

海外の研究によると、特に、膝が痛いと感じる初期や中期の変形性膝関節症の痛みを緩和させるのに効果があると言われていますが、重症化したり、慢性化したりしている痛みには効果が現れないこともあります。

痛みを感じる前の段階として、医薬品ではない栄養補助食品としてグルコサミンやコンドロイチンを適切に摂取しておくことが予防の第一歩であるといえます。

膝の痛みとコンドロイチン

コンドロイチンはグルコサミンとともに、軟骨を形成する主成分であるプロテオグリカンの原料となるものであるとともに、軟骨の破壊を抑制する働きがあるといわれています。グルコサミンと同様に、膝が痛いと感じる初期や中期の変形性膝関節症の痛みを和らげてくれるという実験データがありますが、重症化した場合や慢性化している場合には、あまり効果がみられないという点も同じです。いかに、膝の痛みがひどくならないうちに、グルコサミンやコンドロイチンを摂取するかが大切であるかがわかります。

また、グルコサミンとコンドロイチンを同時に摂取することで、単体で摂取するよりも、高い効果が得られると考えられているので、手軽にサプリメントで2つを継続的に摂取していくことが予防につながるといえます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。