身体にいいと言われているグルコサミンですが、糖尿病患者や予備軍の方は相性が良くない場合があるので注意が必要です。糖尿病の患者がグルコサミンを摂取し続けると、インスリンが効きにくい状態になったという結果が出ています。
グルコサミンはブドウ糖の構造が一部アミノ基に置き換わった糖質です。ブドウ糖そのものではなくなるため、摂取して血糖値にそのまま影響を与えるわけではありません。
しかし、高血糖になる可能性もある為、糖尿病の人は必ず医師に相談したうえで、血糖値の変化を見ながら使用するようにしてください。
グルコサミン摂取で血糖値が上がることはない
以前は、糖尿病患者がグルコサミンを摂取することで血糖値が上がると言われていたこともありましたが、基本的にはグルコサミンのサプリメントを飲んでも血糖に影響を与えることはないと判っています。
1日あたり1,500mgのグルコサミンのサプリを飲んでも糖尿病の血糖に影響を与えることはないだろう、と結論づけた論文もあります。このように、適切な飲用を行っていれば、経口摂取で安全性が確認されています。
インスリンの抵抗性を高めてしまう
血糖の量を体内でコントロールしてくれる「インスリン」というホルモンの作用が弱くなってしまう糖尿病患者にとって、インスリン治療は欠かせないものです。
ところが、グルコサミンがそのインスリンの効果を効きづらい状態にしてしまうという説があります。どういう状態か説明すると、分泌されたインスリンが正常に糖へ変換されない状態ということです。
グルコサミンがインスリンの抵抗性を高めてしまうといった内容の論文が複数存在するので、グルコサミン摂取を考えている場合は医師に確認するようにしましょう。
血糖コントロールの悪い人は要注意
「グルコサミンが血糖に影響を与えることはない」と前述しましたが、「血糖コントロールができる人の場合」という前提条件がつくと、国際的な医学雑誌であるJAMAは結論づけています。
血糖値が非常に高い「糖毒状態」ではインスリン分泌も減り、インスリンの作用も低下します。グルコサミンがそれに影響している可能性があると考えられています。
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