アサリの小さな身には栄養がぎっしり!

今年のゴールデンウィークは、もう終わってしまいましたが、
ゴールデンウィークの頃の風物詩の一つが潮干狩りですね。

「潮干狩り」は、春の季語にもなっています。

潮干狩りとは、潮の引いた干潟での貝採りを意味し、
場所によって、アサリ、タイラガイ、マテガイ、ハマグリ、蟹など、
様々な種類の海の幸が採取されます。

でも、何と言っても、潮干狩りと言えば、アサリです。

今のように、行楽の一つとして、
潮干狩りを人々が楽しむようになったのは、
江戸時代になってからのようですが、
アサリが食材として採られたのは、
縄文時代の遺跡である貝塚から
その貝殻が出土されたことから分かるように、
ずいぶんと長い歴史があります。

アサリを使った料理として、
味噌汁、酒蒸し、炊き込みご飯、バター焼き、
しぐれ煮、スパゲッティのボンゴレなど、
定番レシピがすぐに浮かんでくるのも、
アサリがとても身近な食材であるからこそでしょう。

最近では、真空パック詰めのものなど、
年中スーパーに出回っている感のあるアサリですが、
旬とされるのは、産卵を控えて、身が肥えている今の時期と秋です。

実は、このアサリ、とてもうれしい栄養成分をたくさん含んでいるのです。

まず第一に挙げたいのが、鉄分とビタミンB12。

これらは、血液の材料であるヘモグロビンを作るのに大事な成分なので、
ダイエット中の人や妊婦に多く見られる貧血の予防に役立ちます。

ビタミンB12は、植物性食品にはほとんど含まれず、
アサリの含有量は、様々な動物性食品の中でも、とても多いのです。

さらに、このビタミンB12には、
末梢神経や中枢神経の機能の維持・改善の働きがあり、
腰痛などの末梢神経障害や
睡眠障害の薬用作用としても利用されています。

その他、カルシウム、亜鉛、カリウム等のミネラルやタウリンも豊富です。

亜鉛は、細胞の成長や発育、皮膚の新陳代謝などに作用するので、
コラーゲンやヒアルロン酸などと同様に美容効果の高い成分です。

タウリンは、肝臓の機能を正常化する働きがあり、
疲労回復やむくみの改善、アルコールの分解などの効能が期待できます。

小さい身に、ぎっしりと栄養成分を含んでいるアサリ。

是非、旬の今、色々なレシピで味とともに、
その効能も堪能してはいかがでしょうか。

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