貧乏ゆすりの功罪

「無くて七癖」とは、
どんな人でも多かれ少なかれ、
癖はあるものだという例えのことですが、
貧乏ゆすりもその一つと言えるでしょう。

貧乏ゆすりは、
座っている時、
無意識に半身(特に足)を
揺らし続ける行為です。

人に指摘されるまで気づかないことも多く、
向かいに座った人が
貧乏ゆすりをしているという場面に、
よい印象を持つ人は少ないでしょう。

貧乏ゆすりという言葉自体も、
あまり良くない印象を持ちます。

その言葉の由来としては、
なにかしら不安や緊張が高まっている時に、
膝や足をゆすっている動作が、
あたかも貧しいために寒さや空腹に
耐えているように見えるため、
とも言われています。

その落ち着きのない様子は、
人前での礼儀としては、
印象悪いのですが、
肉体的には、
むしろ健康に良いと言えるのです。

脚の静脈は心臓から遠い位置にあるため、
動脈のように心臓のポンプ作用は行き届きません。

地球の重力などによって
下半身に滞りやすい血液を
ポンプのように心臓へ送り返してくれる役目を
担っているのがふくらはぎです。

礼儀としては疎まれる貧乏ゆすりには、
下半身に静脈血が滞るために引き起こされるむくみを
解消する効果があるのです。

その運動を健康器具に取り入れた
「貧乏揺すりマシン」も販売されています。

関節表面が傷ついた膝関節を
繰り返し動かすことで、
傷ついた軟骨が修復される、
という原理に基づいた健康器具といえます。

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