これからの季節に大事な汗のかき方

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休眠汗腺って知ってる?

人間の体は運動をした後や暑い時などに、汗が出ます。この汗が出る場所を「汗腺」といいます。この汗腺は、1人あたり、200万から500万ほど存在するといわれているのですが、正常に機能しているのは、このうち、約半分しかありません。冷房の効いた部屋で過ごす時間が増えたことにより、汗をかいて体温を調節する必要がなくなったので、体が汗腺を必要のないものと判断し、休眠させてしまうのです。これを「休眠汗腺」と呼びます。
休眠汗腺が多く存在するため、現代人は汗をかきにくいと言われています。また、休眠汗腺が多く存在すると、1つの汗腺から多量の汗が出るため同時にミネラルも出てしまい、べたつく「悪い汗」となってしまいます。このような状態ですと、これからの季節、困ったことになります。

夏に汗をかく時の注意点

夏に汗をかくと、そのにおいが気になるという方も多いでしょう。しかし、実は、嫌な臭いを発しているのは、汗そのものではなく、一緒に放出されている尿素やアンモニアです。汗腺が適切に機能していれば、これらの臭いが気になることはほとんどありません。しかし、そうでない場合には、たまっていたアンモニアや尿素が一気に放出されることになり、濃度が濃くなるため、嫌な臭いがきつくなってしまうというわけです。そのため、その臭いが気になる人と気にならない人の2種類の人が存在するのです。
また、その臭いは時間が経つと段々ひどくなってしまいます。これは、細菌が繁殖してしまい、繁殖する際に「ふん」(ニオイ物質)を放出するからです。このため、夏の時期には、運動後にきちんと拭くように注意しなければなりません。

良い汗をかくためにはどうしたら良い?

臭いの気にならない良い汗のかき方としては、冷房の設定温度を1、2℃上げるという方法があります。適度に汗を流せる環境にして、体温調節という本来の機能を汗腺に担わせてあげるのです。もっとも、職場や公共施設では、設定温度を自由に変えることはできないでしょう。自分1人でもできる効果的なトレーニングとしては、水泳やウォーキングなどの有酸素運動を30分から1時間程度行うことが挙げられます。忙しくて運動をする時間がとれない方は、買い物や通勤の際に早歩きを心がけるだけでもよいでしょう。このとき、水分を十分に補給することが大切です。また、運動前にクエン酸を含んだりんご酢や黒酢を摂ると、より効果的にトレーニングすることができます。その他の効果的な方法としては、唐辛子やキムチなどの辛いものを食べるという方法があります。

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