プロポリスを生み出すミツバチは、
花の季節に合わせて日本を移動する旅人と言えます。
ミツバチは、花の種類を選びながら蜜を集めることはしませんが、
花の旬の時期であれば、必然的に一種類の花の蜜が揃います。
日本列島は南北に長い国土ですから、
春の花の代表である菜の花にしても、
九州と北海道では咲く時期に、二ヶ月ほども開きがあります。
そのため、養蜂家は、花の旬を見極めて全国を旅し、蜂蜜を集めます。
四季折々に咲く花は、その花固有の蜜を持っていて、
蜂蜜の香りや色、そして風味は様々です。
さくらの蜂蜜は、まさしく黄金色で雑味のない甘さが特徴です。
一方、さくらとは親戚筋にあたるさくらんぼの蜂蜜は、
やや暗い赤褐色で酸味があります。
個性的といえば蕎麦の蜂蜜でしょう。
限りなく黒に近い褐色の蜂蜜は、匂いにも味にもクセがあります。
しかし、その成分には鉄分やカリウムが豊富に含まれています。
日本で集められる花の種類は数十種類に及びます。
果樹園のナシ、りんご、みかん、栗、ブルーベリー。
ビニールハウスのメロン、イチゴ。
野の花のたんぽぽ、野いちご、あざみ。
畑に咲き乱れるレンゲ、菜の花。
野山の木であるどんぐり、もちの木、ぐみ、ハゼなど、
働き者のミツバチは、様々な花を訪れ、
それらの花の蜜を集めているのです。
ミツバチが集めてくれる蜂蜜の様々な味と香りは、
私達に風味を味わう楽しみを与えてくれてます。
プロポリスやミツロウ、そして蜂蜜と、
ミツバチは人にとって大切な存在のようですね。
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