学校で一番聴かれるクラシックとは

学校の授業では、
様々な作曲家の音楽を
鑑賞する機会があります。

教材として現代音楽を聴くことも
増えてはいますが、
やはり中世のヨーロッパ音楽を
中心に鑑賞する授業が
最も多いでしょう。

モーツァルト、ベートーベン、バッハなど
数百年の長きにわたって、
聴き継がれている名曲に触れることは、
とてもよい経験です。

ところで、
専門的に音楽を学ばれた方は別として、
フランスの作曲家である
ルイ・ヴィエルヌ(Louis Vierne 1870-1937 )を
ご存じの方は、あまり多くはないでしょう。

しかし、日本の学校では、
毎日、子どもたちは、彼の曲を
聞いています。

その曲名は、
「幻想的小品 ウエストミンスターの鐘」
(Carillon de West minster)」です。

この曲の名前を聴いて、
旋律を思い出されるようなクラシック通は、
決して多くはないでしょうが、
「キーンコーンカーンコーン」という
擬音語を見た瞬間に、
その旋律を思い出される方は、
少なくないはずです。

学校の始業、終業、授業の終わりに
流れるその旋律は、
ルイ・ヴィエルヌの曲の主題です。

もともとこのメロディーは、
ロンドンにあるビッグ・ベンの
ウェストミンスターの鐘に
使われているものです。

授業の節目を告げるメロディーは、
イギリスからの舶来品ということです。

ロンドンへ旅行される機会がありましたら、
ウェストミンスター宮殿※1の写真を
撮るばかりでなく、時計塔(ビッグベン)の
オリジナルメロディーも聴かれてはいかがでしょうか。

※1 ウェストミンスター宮殿:ロンドンのテムズ川沿いに建つ、
議会制民主主義誕生の舞台となった建物で、
現在は、イギリスの国会議事堂としての役割を担っています。
ビッグベンは、国会議事堂に付属している時計塔の鐘の愛称です。

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