中国で生まれ、
日本に伝えられてから独自の発展をした漢方は、
体の調和を乱すものを推し測り、
自然由来の薬剤を用いて
正しくととのえることが目的です。
その薬剤とは、草根木皮が中心で、
動物由来のものや鉱物など、
自然界にある天然物(生薬)を組み合わせて作られます。
私たちが暮らしの中で捨てているものでさえ
漢方の薬として使われています。
柑橘類の皮(みかん、オレンジ、レモン、グレープフルーツ、夏みかん、きんかん)は、
漢方では陳皮と呼ばれています。
陳皮は、整腸効果や風邪予防などが期待できます。
香り成分であるリモネンやテルピネンなどの精油は、
リラックス効果があります。
また、陳皮に含まれるポリフェノールの一種である
ビタミンP(ヘスペリジン)は、
毛細血管を強くして血流を改善する効果があります。
ビタミンPは、壊れやすいビタミンCを安定化させる働きがあり、
ビタミンPに守られたビタミンCは、
活性酸素を撃退し、血流を改善します。
ビタミンPは、柑橘類の実の部分よりも
皮や袋、スジに多く含まれるので、
健康維持のためには、
袋やスジを実と一緒に食べた方が
ビタミンPをしっかり摂ることができます。
陳皮は、みかんの皮を日に干して乾燥させたものですから、
家庭でも作ることが可能です。
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